みずたま介護ステーションのちょっといい話　第2話

2021.06.25 お知らせ

みずたま介護ステーションのちょっといい話　第2話

「待っててくれてありがとう」

A氏は入院中に筋力低下と認知症が進行した為、歩けなくなってご自宅に帰ってきました。
誰に対しても穏やかで優しい奥様と二人暮らしです。
奥様は今まで介護の経験が無く、私たちにどうしたらよいか熱心に介護方法を聞かれて
いました。食事もA氏が好きだったもの、栄養があるものをと工夫されていました。
しかし、A氏は認知症が進行し、介助をしようとすると拒まれる傾向にあり、私たちもやっとの
思いで介助にあたっていました。
そんな中でも、奥様はA氏に優しく話しかけ、手を振り払われても諦めず、穏やかに介助を
されていました。

少しずつヘルパーにも慣れてこられ、半年ほどで歩行練習ができるようになり、デイサービスを
利用する事になりました。
奥様は「疲れてしまうかしら？」「お風呂に入れるかしら？」と心配そうにされていました。
デイ利用をされた翌日に私が伺うと、奥様が満面の笑みで、

「昨日、デイから帰ってきた時、「待っててくれてありがとう」って言ってくれたの」

と教えて下さいました。いつもは寡黙なA氏ですが、奥様と同じく
優しいお人柄なんだと思いました。

病気が理由で今までとは違う面を見てしまうと、ご家族はショック
を受けてしまう事もあります。しかし、これまで通り、いつも通りに
接してらした奥様の介助力は私たちがおこなう介助の何倍も
素晴らしいものだと教えていただきました。

愛って大事です‼

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みずたま介護ステーションのちょっといい話 第2話

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