不安に思われる方の多い認知症。
私たちはご本人の心を見つめてケアします。
不安に思われる方の多い認知症。
私たちはご本人の心を見つめてケアします。
ご家族でもコミュニケーションがうまく取れない行動に、当惑されるというお話も聞くことのある認知症の方との関わり。私たちは「パーソンド・センタード・ケア」という理念のもとご本人の心に寄り添う介護を目指しています。
症状に囚われることなく、その奥にある気持ちを理解し寄り添っていく。
信頼関係を築いていくには、しっかり時間をかける必要があります。
そして、決して途中であきらめず、認知症の方の気持ちを理解する努力を続けていきます。
いつもご本人の心に向かい、ご入居者の人格と人生を尊重する。
人としてふれあうことで、ご入居者の満足につなげることができると信じています。
「認知症ケアマッピング(DCM)」を用いた認知症ケア
ヒルデモア/ヒュッテでは、認知症の方に相応しい介護のご提供を実現するため、「認知症ケアマッピング(DCM)」という手法を採用しております。
認知症ケアマッピング有資格者:51名
認知症ケアマッピングを用いて、どんな環境下であれば認知症の方が穏やかにその方らしい過ごし方をご提供できるかを把握し、そのような状態を長く維持できるように、日々、ケアサービスの改善に取り組んでいます。
ヒルデモア/ヒュッテでは、適切な認知症ケアをご提供すべく、社員の資格取得を推進しており、有資格者の在籍数は51名(うち上級資格者3名)(※)と、全国トップクラスです。
※2017年6月1日現在


認知症ケアマッピング(DCM)とは?
認知症ケアマッピング(Dementia Care Mapping)とは、認知症の行動観察手法の一つで、”パーソン・センタード・ケア”の理念に基づくものです。まさに地図を作るように、5分毎にご入居者様の様子を観察・記録し、チームでもケアの検討に活かしていきます。
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認知症のために気性が荒くなり、どこの施設からも入居を断られていたKさん。最後の望みをかけてヒルデモア/ヒュッテにご入居されました。
当初は、毎日怒っていて、スタッフに気持ちをぶつけることもしばしば。わたしたちはなぜこの方が不穏になるのか?と考えました。そして、慣れない老人ホームの暮らしが不安だからでは?と思い、心に寄り添うことを最優先にしてお世話を続けました。
3ヶ月後、Kさんは穏やかさを取り戻し、笑顔で毎日を過ごされるようになりました。「K様 91歳 要介護4のケース」
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ふさぎがちで居室にこもちきりだったMさん。スタッフが話しかけても、お返事をいただけないことがほとんどでした。
ある日、スタッフがお部屋を訪ね、お好きだと教えてくれた紅茶をいれて横に座り、黙っていっしょに飲んでいた時のこと。Mさんが、おもむろに自分の身の上話を語りだしてくれたのです。
お好きなものがきっかけになり心を開かれたMさんは、それからはスタッフとお話ししたり、居室から外に出ることも多くなりました。「M様 78歳 要介護1のケース」
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身体が衰えて、アクティビティに参加できなくなってしまった認知症のHさん。笑顔は減り、ほとんどの時間を居室で過ごされるようになりました。
春になり、鶯の鳴き声に気づいたスタッフが、Hさんに「外で鶯が鳴いていますよ」と声をかけると「ほんと?」とのお返事が。バルコニーに椅子を出しご一緒に鶯の鳴き声に耳を澄ませると、Hさんは満面の笑顔に。
趣味や体操をすることだけでなく、心を動かす全てがアクティビティなのだと、ヒルデモア/ヒュッテ一同あらためて気づかせていただきました。「H様 83歳 要介護2のケース」